八極拳・形意拳・心意六合拳・翻子拳・陳氏太極拳
基本こそ、極意。
著者:松田隆智
判型:A5判
頁数:224頁
中国伝統拳五流派に伝わる
基本勁と基本拳+用法を収録!
本場中国で真の功夫(コンフ)に触れた著者が、間違った拳法観が横行する日本に向けて研究・研鑽の成果を語る。
拳法におけるあらゆる攻防の基本=「勁」、そして中国伝統拳五流派に伝わるそれぞれの基本拳。
名人・達人たち直伝の拳法極意を徹底解説する。
月刊「秘伝」の好評連載を書籍化。
続編「拳法極意 絶招と実戦用法」とあわせてどうぞ。
CONTENTS
第一章 中国拳法の概要
中国拳法の区別と種類
一口には言えない「中国拳法」
地域性 - 地域による区別
北派拳術の分類1 外家拳と内家拳
北派拳術の分類2 戦闘法による分類
南派拳術の分類
打撃系以外の格闘技
中国武術に対する誤解と、その原因
中国武術への“誤解”
武術と散打
功夫、それは絶対に倒す技、命中させる技
套路 - 伝統、そして極意のカギ
威力を運ぶ歩法
拳法の塊“勁”
勁と力
勁の種類と段階
練功開始
発勁の訓練法
動功による発勁訓練
動功で“勁”を鍛える
身体をつなげて動かす
第二章 各派の核心となる基本拳
冲捶 - 八極拳の核心基本拳
最高の突きを目指して
八極小架一本目「冲捶」
冲捶の真価
頂陽針 - 呉氏八極拳の冲捶
八極拳の理想とする実戦
形意拳 - 内功拳の雄
相手の堅固なるを攻めて、相手の隙を攻めず
形意拳は究極の拳法
万法は三才式より生まれる
劈拳(鷹捉)- 必須練功法 -
天下を打った崩拳
実戦の雄 - 心意六合拳
示現流を彷彿させる拳法
禁拳となった心意六合拳
全身全霊を込める
心意六合拳の内容
心意六合拳実技解説
猛烈果敢の翻子拳
大口径の機関砲
翻子拳とボクシング
翻子拳の沿革
翻子拳の套路
翻子拳の勁道
翻子拳の戦法
拙力から勁力へ - 陳氏太極拳
陳氏太極拳の真実
太極拳史に関する最新情報
太極拳の基本勁
陳氏太極拳の特徴
纏絲勁の練習
すべては鬆活から
発勁の爆発呼吸
陳氏太極拳の発勁の真髄“弾抖勁”
著者 ◎ 松田隆智(まつだ りゅうち)
1938年愛知県岡崎市に生まれる。真言宗に僧籍を置き、空手・ボクシング・古武道から、中国武術を深く研究し、その見識は海外からも注目されている。現在も修行と研鑽の日々を送っている。主な著書に『中国武術』(新人物往来社)、『太極拳入門』(産報)、『少林拳入門』(産報)、『タフな体をつくる中国の秘密』(佼成出版)、『魂の芸術』(福昌堂)、『謎の拳法を求めて』(東京新聞出版局)など多数。
※2013年7月に逝去されました。