真に「空手」を 身に付け得るための核心
著者:横山和正
判型:A5判 頁数:196頁 ふりかえれば、 原理原則が道だった。 空手の原理原則を学ぶことで、真に空手の使える体を手に入れ、伝統空手の身体技法を身に付け、型に込められた“いにしえの技”を蘇らせることが出来るのである! 「目にも止まらぬ速さで動く」瞬撃手と呼ばれ、海外の空手実践者からも信頼される空手家・横山和正。本書では、空手の伝統型を示しながら、その使用法とそこに秘められた空手の原理原則を解き明かす。 CONTENTS 〈空手の原理原則〉 原理原則とは 【基本習得上の原理原則】 1.力を入れる、速く動く 空手道の回帰/空手道への第一歩/道と基本/まずは筋骨を鍛える /力を入れる 2.正中線の確立 正中線/単独動作の正中線/攻めの正中線/技の正中線 3.陰陽概念の実践 陰陽のコンセプト(放出・吸引・回転) 【鍛錬法の原理原則】 1.型稽古で練る 型に則して動きを練る/型について/型は宇宙観に通じる /ナイファンチの型/ナイファンチの稽古法/ナイファンチ初段の型 /身体法の習得/肝と腎について/左右の斜め軸 2.東洋と西洋の訓練法 ウエイトトレーニングの是非/武道における柔軟性概論/空手の補強運動 3.基本の意味を知る 空手の基本動作/蹴りの訓練法/蹴り技の実用法 /立ち方のコンセプト/呼吸法の習得 補説:能力の認識 能力について/強さとは/先天的能力の認識/後天的能力の養成 /全体能力の養成/キラーインスティンクト(殺傷本能)/沖縄空手の趣 【応用法の原理原則】 1.「応用」の定義を知る 「応用」という境地へ/「学ぶ」ということの本質/空手道の実戦と精神 2.シンプル化 拳と手刀の概念/歩法について 3.カタチに囚われない 型の分解/約束組手における相対用法の習得/約束組手の重要性 /間合い/身体のポジショニング/タイミングの向上 〈武術空手随想〉 武術空手と競技空手 二分化された空手/古典的思想の長所と短所/スポーツ競技的思想の長所と短所 著者の物語 空手との出会い/残心の重要性/空手を学ぶ/高校から大学へ /中国武術~衛笑堂老師との出会い/中国武術から沖縄空手へ /仲里周五郎先生/理について |
著者:横山 和正(よこやま かずまさ)
1958年、神奈川県出身。幼少の頃から柔道、剣道、空手道に親しむ。高校時代にはボクシング、レスリングを経て台湾へ渡り八歩蟷螂拳の名手、衛笑堂から中国武術を学ぶ。その後、自己の武道の方向性を沖縄空手に求め小林流の門を叩く。1981年、渡米。以後、米国ヒューストン市にて研心会館を発足し活動。その身のこなしから“見えない手”瞬撃手と呼ばれる。2008年米国にて武術監修兼アクション俳優として映画に出演。