書籍 “円”の合気 修得のキーワード!

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稽古日誌に記された短く深いことば



著者:成田新十郎
判型:四六判
頁数:196頁


ぶつからない。止まらない。
“円転”こそが「無敵」。


稀代の達人合気道家が、師の教えを書き留めた「稽古日誌」。
自分のためだからこそ、そこには何の虚飾もない、合気修得の極意そのものがつづられていた。
この技は、力でも速さでもない。

合気道をはじめ各種武道、格闘技を学ぶ者必携!
なぜ、あれほどに華麗な投げが決まるのか?その答がここにある!


CONTENTS

第一章 相手と同時に動く ―“対抗力”が不要になる世界
 1.間髪をいれず/2.起こりで決まる技/
 3.起こりをとるということ(形は後の姿)(合気)/
 4.手取り/5.出会いの合気(起こりをとること)/
 6.自分の世界 勘の世界/7.想いと行動/
 8.勝負は気の合わせで決する/9.機/
 10.相手との一致/11.鬼迫/12.流れと一体/
 13.目(眼)まなこ/14.写す目の稽古/15.間切り
 ○平井先生の講義より 「写す目『霊眼』」(昭和56年8月11日)

第二章 合理的身体操法の研究 ― 手捌き、足捌き、体捌きの妙
 1.指捌き、手捌き、体捌き/2.指先にも技あり/
 3.柔らかい部分で打つこと/4.拳/5.手首内曲/
 6.構えの中に勝ちを蔵す 陰をもって陽を制する/
 7.円乱取り、乱取り/8.体捌きのままの乱取り/
 9.適切な間によって自在を得る/10.間をとること、
 自在な動き/11.間について 重心の位置の差
 (約半歩分間を盗む)/12.間合いをとること/
 13.十字の構え、間を盗む、先手/14.構えは受け
 である/15.手技のこと/16.自分独自に動くこと/
 17.相手を持つということ/18.二の手 虚(浮き)/
 19.武術の広義解釈 剣術と体術との接触点(体術的先取り)/
 20.自然に出る芽(トタン、拍子)/21.体術は拍子なり。/
 22.拍子(1)/23.拍子(2)/24.拍子(3)/25.至極の
 道、極意は足下にあり/26.払うということ/27.不動とは/
 28.角度の変化が体、剣共に技となる/29.瞬間紙一重の
 技、内なる神の働き/30.天地天上/31.正面の中への
 入り方/32.死角/33.側面へ入ること/34.体術における
 入り身の入り場/35.落しの入り身/36.押し引きの動作/
 37.自然の流れ/38.そのまま出ること/39.細腕には
 近くべからず/40.打ちは手刀で行なうこと 気で打つ/
 41.感伝(勘伝)/42.剣は小指で/43.二人取り/
 44.技は相手の腰の備えを崩して施せ/45.自分を自らが
 補うこと/46.後ろ取り/47.引きは二歩まで(退き)/
 48.刃の下こそ安全/49.常に半身の体勢に戻ること/
 50.自然に出る技/51.技は大きく/52.偉丈夫は
 突き抜けよ/53.抵抗のあるときはこれを抜き、抵抗のない
 所に抵抗を作ること/54.浮き腰/55.入り身の真/
 56.入り身/57.体の開きと移動/58.角度の変化が体、
 剣、杖ともに技となる/59.右下への捌き
 ○平井先生の講義より「体捌きの基準と腰回し、入身のシン」(昭和57年4月20日)

第三章 円・球の身体性 ― 「腰の回り」とぶつからない身体性の獲得
 1.円乱取り/2.円乱取り、仕合/3.腰で相手に対応する/
 腰の回る間合い/4.腕で受けたり押したりしてはならない/
 5.調和こそ充実最高なり 指の開き/6.気から発する硬と
 軟の対応/7.春風/8.我が兵法/9.腰の回り(竹内流
 のいう)/10.相手も自分も円/11.点(中心)に帰納/
 12.春風のごとく/13.自らが万全の体勢 気を送る/
 14.円転する身体で当たる/15.あらゆる関節の回転/
 16.各関節と局部の円い回転/17.合気正眼は前進すれば
 即攻撃となる/18.円進、腰回しによる前進、後退/
 19.基本は腰回し/20.実戦と腰回し/21.相手の攻撃を
 そのまま相手に返す/22.攻撃を流して無力化する/
 23.自分へ戻す投げ(自己修正)/24.引いて出る、
 出て引く/25.打ち技/26.引く引かずの打ち(引き
 入り身)/27.浮沈と虚実と打ち場(第二教習)/
 28.浮きの突き 出る気を見せぬこと/29.引き足捌き/
 30.裏打ち(第二の打ち)/31.スピードを回転で捌く/
 32.喉、水月の突き/33.白刃取り/34.指を開くこと/
 35.実戦の稽古 立木打ち登山/36.柔らかい/
 37.円転は一番早い/38.剣道との対応/39.拳突き/
 40.柔軟性/41.円の帰納性/42.法は技よりも高度/
 43.合気の構え/44.袋竹刀/45.腰で見る/
 46.戻る技/47.球に上下、表裏なし
 ○平井先生の講義より「真理 円転無窮」(昭和58年4月19日)

第四章 “ぶつからない”ための意念 ― 意念と身体の連関
 1.勝負の時の技/2.自我を捨てて球理に従う/
 3.目は写すものなり/4.目付、瞬きするべからず/
 5.動的無 思わざる/6.無意識自然な発動(起こり)
 無対立円和/7.無心と虚心/8.想いなき打ち 拍子打ち
 心武 打てば勝ち目あり/9.無拍子、思わざる/
 10.後ろの手の充実/11.施そうとした技はかからない
 ○平井先生の講義より「真の円転となって現れる、意は現れるもの」(昭和58年5月18日)

第五章 合気の境地 ―“怖いものなし”な心
 1.合気/2.合気拍子/3.拍子、無拍子/
 4.柔らかな対応(気発に腰回しで対処)/
 5.技を修するや神に近からんことを念願する/
 6.自己修正 万全の体勢/7.球転を信仰とする/
 8.遊/9.心/10.精神を大切にせよ/11.境地/
 12.法に則って勤める/13.至極の道/14.創造武/
 15.腰が回るから物が回る/16.修道の訓え/17.想い/
 18.武道の原点/19.あらゆることは我一人なす活性
 兵法とする/20.魂の訓(平井先生〈92歳〉最後の
 稽古にて 平成6年2月23日)
 ○平井先生の講義より「気発と腰回し(母体動作)気発の妙」(昭和56年7月7日)



成田新十郎(なりた しんじゅうろう)
1929年生まれ。
1959年、光輪洞合氣道創始者、平井稔師のもとに入門。
1997年、九段位取得。2003年、光輪洞合氣道総師範に就任。
2006年、総師範を辞し光輪会を引退。現在は個人、小グループを対象に指導しながら、自身のさらなる心技の研鑽に努めている。
著書:『円和の合氣道』(BABジャパン)、DVD『円和の合氣道』(同)

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