著者:池上六朗
判型:四六判
頁数:288頁
カラダの可能性が目覚める、
正しいカラダのなおし方。
わたしたちのカラダは「万有引力」や地球の「自転」、回転運動の合成などの、目に見えずとも、確実に存在する力にさらされています。
これらに適応することで「カラダ」への認識は更なる次元へ進み、心身ともに「三軸自在」となるのです。
本書では、ヒトの建て付けをなおすというコンセプトのもと、やや難解な物理法則を、豊富なイラストと図解でわかりやすく紹介します。
「三軸修正法」という独自の「カラダ観」をあなたに。
CONTENTS
池上先生のこと 内田樹/神戸女学院大学文学部教授(フランス現代思想・武道論)
1 万有引力をカラダに活かす
カラダに祖先から伝わる知恵を発掘しよう
両足の中間に体重を掛けると動作が楽になる
顔を鉛直に保った動作は柔軟性が増す
万有引力はすべてのモノの相互作用と相互関係をしめす
地球からこぼれ落ちそうな不安はなぜ?
万有引力の法則が一篇の詩として蘇る
宇宙はいかにして生成したか
鉛直方向をカラダに教えると機能は回復する
重りの吊り下げは寝ていても効果がある
なぜ「重りを吊り下げる方法」が有効なのか
カラダの部分は鉛直に適応しようとする
あらゆるモノのまわりにはニュートン・ポテンシャル場が存在する
先端のとがったモノのほうが感じやすい理由
動くモノとカラダの機能の間に規則性はあるか
カラダの近くでモノが動けば規則的な柔軟性の変化が現われる
2 プレセッションで三軸修正
地球の回転の方向が言えるのには前提が必要である
地球の表面では三つの軸の回りの回転が同時に起きている
北半球ではカラダは北に曲げやすい
モノに同時に二軸の回転が起きると回転の要素が合成される
常識的な観点から離れてヒトのカラダを眺めてみよう
カラダにもプレセッションが生じ、柔軟性が変化する
プレセッションはねじりやすさにも現われる
力学的にはカラダの動きは他のモノの動きと共通する
鉛直軸・前後軸・横軸まわりの回転運動を表記する
あらゆるモノのプレセッションの方向はチャート化できる
3 コリオリの力と柔軟性
地球の自転によりコリオリの力(転向力)が働く
運動しているモノが北半球ではなぜ右に曲がるように観えるのか
コリオリの力は高緯度ほど大きく働く
地球上で起こることがカラダの裡でも起こるのでは?
カラダの不調は力学的な「歪み」を示している
不調を収拾するにはポテンシャルを下げればよい
カラダの柔軟性が右回りでは増し、左回りでは減少する
三軸修正法では祖先以前からの自然の知恵を「三軸自在」に活かす
4 カラダの中の浮力
重力に拮抗する「浮力」という力の由縁を探ってみる
カラダという容器の中の粒子は「浮力」を得て「重力」と拮抗し、平衡を保つ
カラダというモノ・コトは妙にサスペンスフル
カラダの裡でも力学的な系がダイナミックに機能する
5 アラインメントを直すと治る
三軸修正法は普遍的な自然法則を応用している
三軸修正法ではカラダとそこに作用する力をこのように捉える
カラダをスムースに動かすための三つの条件
「機能姿勢」を「良い姿勢」に修正する作業が必要
今までのカラダの常識を観察し直してみると……
「治る」メカニズムが機能する環境を整備すべき
まず「機能姿勢」の現状を六つのモードに分析する
カラダに不都合なシンクロを壊し、アラインメントを直すと治る
ココロが病んだらカラダを直し、カラダが病んだらココロを癒す
部分を治すのではなく全体のアラインメントを直す
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