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著者:日野晃
判型:A5判
頁数:208頁


“達人”に手が届く!
とっておきの日野メソッド多数収録!


「胸骨操作」「ラセン」「体重移動」…アスリート、ダンサー、格闘家たちが教えを請う、身体操法の最先端!
「日野理論」がついに初の書籍化!!

“自分はできてなかった”そこからすべてが始まる!
年老いても達人たり得る武術システムの不思議!
意識するほど“非合理”化する身体の不思議!
知られざる「身体の不思議」すべてを明らかにする!!


CONTENTS

●第1章 最大効率の身体状態
 1.柔構造でなければ成り立たない!
  ―1.正しい姿勢 身体のどこが大事なのか
  ―2.人に備わる機能としての「身体の仕組み」
  ―3.身体は「柔構造」だから時代を超えて生存している
  ―4.柔構造は「遊び」の幅が決定する
  ―5.最先端の構造は「柔構造」だが、古来の日本文化
     にはすでに存在していた
  ―6.柔構造的な考え方は「全体の有機的な繋がりを
     考えること」という全体を持つ
  ―7.思考も柔構造、つまり、どれだけ思考が柔らかい
     かで、不確定な物事に対処できる
  ―8.柔構造として使うには
 2.「胸骨」の操作が身体運動のシステムを変える
  ―1.身体の仕組みから見れば
  ―2.胸骨操作の実際と日野理論
  ―3.意識のありように対する「監視」と「入れ替え」
  ―4.大事なのは背骨、だから"背骨"じゃない!
  ―5.全体重を"力"にする方法
  ―6."胸骨操作"の発見 ~アスリートも筋力は使っていない!
  ―7.緩んだままでは、繋がってない!
 3.手ではない! 肘を動かせ!
  ―1.力を抜くという最大の難関がある
  ―2.上半身の自由度を高める「肘の運動」
  ―3.肘のコントロールとしての「肘打ち レッスン1」
  ―4.「肘打ち レッスン2」
  ―5.「肘」のコントロールが精緻な連動を構築する
  ―6.「肘」がなぜ重要なのか?
  ―7.甲冑の上から「当て身」が効く
  ―8.肘の直線運動としての突き
  ―9.振りかぶっての「肘打ち」
  ―10.武神館初見宗家に見る巧みな「肘の操作」
  ―11.棒を使っての「振りかぶっての肘打ち」
  ―12.棒を使っての「力化」の検証1
  ―13.棒を使っての「力化」の検証2

●第2章 力の生み出し方1 ~ラセン
 1.纒絲勁という連動システム
  ―1.発勁は力の伝導
  ―2.纒絲勁が力の伝導を感覚する入り口
  ―3.纒絲勁の具体的練習
  ―4.纒絲勁の実際的現象
  ―5.纒絲勁を具体化した時の要素
  ―6.纒絲勁の応用は故塩田宗家にも見える
  ―7.発勁は肉体の瞬間的連動
  ―8.腕や足は身体の末端器官
  ―9.腕や脚を身体全体で使うための基本、まず腹筋と背筋
  ―10.実際に腹筋と背筋が手足を動かす
  ―11.ねじれの戻りが力を出す
  ―12.相手を使った運動の検証
  ―13.技を実体化するには正確な感覚線が要る
 2.“身体定規”を作れ!
  ―1.連動の感覚線の重要性
  ―2.感覚が運動の質を変化させる
  ―3.連動はスポーツで確認することができる
  ―4.ねじれの戻りを突きに変換する「上半身からねじる」
  ―5.ねじれの戻りを試してみる
  ―6.身体で定規を作り出す
  ―7.「技」は即席には実現しない
  ―8.技の普遍化
  ―9.ドラムで発勁「木で金属を切る」
  ―10.ドラムのトレーニングが集合力を作った
  ―11.身体定規の確立
  ―12.武術にはより確かな「身体定規」が必要だ
  ―13.ねじれの戻りが連続した突きを可能にする
  ―14.ねじれの戻りは肉体の必然性を知る入り口
  ―15.両肩の連関の実験
  ―16.肉体のバランスを崩すのは「自分の意識」だ
 3.全身連結拠点“腹”の感覚
  ―1.「開発」しなければ「感性」は育たないことを知れ
  ―2.「感性」と問題点
  ―3.「ねじれの戻り」が力を出すことの実感
  ―4.下半身からの腹部のねじれ
  ―5.組み稽古での検証

●第3章 力の生み出し方2 ~体重移動
 1.連動と膝の緩み
  ―1.体重移動の条件「つまさきを少し上げ、きびすを強く踏むべし」
  ―2.まず体重の移動をイメージ化する
  ―3.つまさきを少し上げ、きびすを強く踏むべし
  ―4.後足の重要性
  ―5.両足のスタンスが鍵
  ―6.足の使い方が応用へとつながる
 2 体重移動を活かせる足遣い
  ―1.人間の行動の中で、すり足行動は世界中のどこを探してもない
  ―2.すり足の意味とは
  ―3.運足の実際
  ―4.運足によってスタンスが決まる
  ―5.運足そのものが浸透力のある蹴りになる
  ―6.身体定規から考えれば
  ―7.技術は原理にそってなければ獲得できない
 3.バランスの崩しと真正面の向かい合い
  ―1.動き出しを知る
  ―2.武術は相互の向かい合い
  ―3.向かい合ってみよう
  ―4.「動き出し」の具体的身体運動とは
  ―5.スポーツの世界でのバランスの崩し
  ―6.膝を硬く使えばリスクも増える
  ―7.バランスを崩す練習

●第4章 脱・意識 ~“先入観”の向こう側
 1.“意識”を超える
  ―1.“できない自分”を知る
  ―2.結局のところ身体運動は無意識の現れである
 2.こころの妙
  ―1.武道は身体運動を媒介としたこころの鍛錬である
  ―2.脱・意識


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日野 晃(ひの あきら)
1948年大阪生まれ。中学時代は器械体操で東京五輪の強化選手に選ばれる。ケンカに明け暮れた少年時代を経た後、ジャズ・ドラマーとしてショービジネスの世界で活躍。同時に追究していた武道に開眼し、以来、実践と独自の武術研究より導き出された上達のメカニズムから老いても衰えない真の強さを追究。コンテンポラリー・ダンス界の巨匠、ウィリアム・フォーサイス氏に招かれてのワークショップが恒例化するなど、独自の武道理論はアスリートやダンサーからも注目されている。著書に『武術革命』『武学入門』(BABジャパン)、『ウィリアム・フォーサイス、武道家・日野晃に出会う』(白水社)他多数。


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