著者：劉慶洲
判型：A5判
頁数：208頁


太極推手を学ぶと、
太極拳の真意（こころ）がわかる。


80歳にして現役の達人・劉老師。
その秘密は、太極推手にあり！
推手による、太極拳の理論の実践、套路への理解の深化、脳と身体の能力向上。
劉慶洲老師が日本の太極拳愛好家のために、太極拳の基本動作と理論を、動画とともに丁寧に解説します。

NPO法人 太極拳友好協会（TFA）会長　小池義則
太極推手のすすめ　〜套路を覚えたら推手をしましょう〜
昔から套路と推手は車の両輪と言われ、推手の経験なしには、太極拳は本当の意味で理解できないと言われています。推手を通して、套路一つひとつの動作の意味を理解することで、太極拳の質が高まるばかりではなく、より健康効果が高く、内容豊富な本物をより一層深く楽しむことが出来るようになるでしょう。


CONTENTS

◎一、太極推手とは？

◎二、太極推手と太極拳套路の関係

◎三、太極推手の基本功と練習法
　【一】太極推手の基本手法（八法の応用）
　【二】沾・粘・連・随
　【三】四つの誤った手法「頂・匾・丟・抗」
　【四】听（聴）・化・拿・発
　【五】引き手、誘い手について
　【六】鬆について
　【七】呼吸について
　【八】身型について
　【九】静を以って動を制する
　【十】柔を以って剛を制す
　【十一】虚実と軽霊について
　【十二】含胸抜背について
　【十三】腰、胯を緩めることについて
　【十四】分力、合力、開力について
　【十五】手法の混合応用について
　【十六】勁の混合応用について
　【十七】搭手について
　【十八】手、脚の変換について
　【十九】太極推手の基本功の練習

◎四、太極推手の練習方法
　【一】太極推手の練習の順序
　【二】太極推手の練習方法
　【三】太極推手三段階のステップ

◎附録：太極拳傑作拳論抜粋
　【一】太極拳論（王宗岳）
　【二】釈原論（武秋瀛）
　【三】十三勢歌（王宗岳）
　【四】十三総勢の概要
　【五】十三勢運用の心得
　【六】打手歌（王宗岳）
　【七】十八在字訣
　【八】太極拳八門五歩説（郝月如）
　【九】八字歌
　【十】八要
　【十一】八法秘訣
　【十二】四字秘訣
　【十三】撤放密秘（李亦畬）
　【十四】十六関要論
　【十五】五字訣（李亦畬）
　【十六】虚実歌訣
　【十七】走架打手行工要言（李亦畬）
　【十八】十三字行功訣
　【十九】十三字用功訣（七言十六句）
　【二十】乱環訣（七言八句）
　【二十一】陰陽訣（七語八句）
　【二十二】太極拳説十要（楊澄甫口述、陳微明筆録）

◎太極推手経験談（劉慶洲老師）
　【一】たくさん練習し、観察し、体感し、そして考えること
　【二】高学、低練、平研究
　【三】搶中路　占近点（中路を翻弄し、至近点をコントロールする）
　【四】重心は必要に応じてバランスを保つ
　【五】無駄に行かない　無駄に戻らない
　【六】直で来れば横で応戦、横で来れば直で応戦
　【七】行きは線、戻りは分散
　【八】歩は鍵、聴は中枢、反応は精髄

◎付属DVDの内容
　太極推手の基本手法（八法の応用）
　　１．手（の勁力）
　　２．捋手（捋の勁力）
　　３．擠手（擠の勁力）
　　４．按手（按の勁力）
　　５．採手（採の勁力）
　　６．手／掌（の勁力）
　　７．肘（肘の勁力）
　　８．靠（靠の勁力）
　沾・粘・連・随
　太極推手の基本功の練習
　　２．弓歩
　　４．単手平円
　　５．双手平円
　　６．双手按掌
　　７．捋擠勢
　　８．擠（発勁）、按（発勁）
　太極推手の練習方法
　単搭手　双搭手
　　１．平円単推手
　　２．立円単推手
　　３．折畳単推手
　　４．平円双推手
　　５．折畳双推手
　　６．四正手
　　７．活歩進三退三（1-直線、2-円形）
　　８．大捋（1、2）


※「月刊 秘伝」で紹介された商品です。

劉 慶洲（Ryu Keishu）
武術大師・李天驥老師をはじめ、幾人もの達人級の指導者につき修行。太極拳、形意拳、八卦掌、武当剣など幅広い分野に深い造詣を持つ。指導者としても日本や中国をはじめ、世界中に弟子を持ち、80歳を迎えた現在でも現役で指導を行っている。国家級武術栄耀審判員、北京工業大学・北京中医薬大学武術協会顧問兼コーチなど、重席を歴任。