著者:安田洋介
判型:A5判
頁数:192頁
術理の核心は、
発祥地の生活・文化に浸ってこそわかる!
太極拳発祥の地、中国の陳家溝で内弟子修行に励んだ著者が、日本で稽古する人に向けて、本場の太極拳の術理、学び方を伝授する!
本書で語られる“文化として”の太極拳修行はあらゆる武術修行者に向けた道標となる!
CONTENTS
第1章 練拳の質を向上させる
なぜ、上達しないのか?/中国での練習メニュー/
集中力持続の秘訣“皮膚感覚”/練習に最適の
時間帯は?/練習着も季節に合わせて/中国武術は
靴文化
第2章 生活の中で育まれる武術
太極拳で日々を過ごす/鼻呼吸優先の理由/
要求される足運び/日本でいかに工夫するか/
“不安定”の中での練習
第3章 姿勢を規矩とした太極拳の動作
太極拳の“数学的な円運動”/馬上でおこなえる
太極拳とは?/太極拳の男女差/“注意深く”
上達すること
第4章 “放鬆”への理解
「放鬆」とは“脱力”か?/“重量あるもの”を制御する/
「氣沈丹田」の意味/推手のススメ
第5章 兵器(武器)修練が養う功夫
太極拳に筋力は必要ないのか?/基礎筋力の
違い/大刀で筋力を養い、勁を学ぶ/白蝋樹による
発勁修練/道標“一路拳”との照合
第6章 陳氏太極拳における陰陽のバランス
陳氏の剛勁、柔勁の区別/柔で高められる剛/
守るべき要訣を守ること/陰と陽の太極拳的黄金比/
太極の中の八卦/太極拳に生きる古代中国の知恵
第7章 陳氏太極拳の「氣」の概念
物質としての「氣」の性質/氣を体感し、つなげて
いく/意を導く、視線の活用/自由ではない
“自然な動き”/感覚の差を理解する
第8章 大地の力を得る“震脚”
震脚の生み出す威力とは?/地を蹴らない跳躍/
体内感覚の応用/震脚で脳に障害!?/
学ぶ“姿勢”の大切さ
第9章 身体動作の統合的展開
左右動作のバランス調整/丹田部位の応用/
遠い間合いの練習/縦の円と横の円/違いは
個人差レベル
第10章 太極拳で○○を(例えば「料理」)
長時間の集中=忍耐力の養成/料理=武術!?/
太極拳に重要な“切る感覚”/「水餃子」で
奥義を究める/餃子の皮包みも極意へ通ず/
“中華鍋”という鍛練具?/太極拳と生活とのつながり
第11章 “対練”で悟る太極拳の技法
動作に秘められた意味を知る/起式~単鞭までの
基本五形/見た目を超えた用法の広がり/意表を
突く自在な動き/理論を身体で体感する
第12章 陳氏太極拳を学ぶために
陳氏太極拳への誤解/抖勁は初級~中級の
練習方法</用法は実戦技法にあらず/どう学び、
どうとらえるか?/指導者を探す難しさ/伝統武術は
初心者有利?/“弟子入りする”ということ
特別編 自然のリズムを聴いて「勁」を研ぐ!
太極拳が生まれた土地の風土/入静して自然の
リズムを聴く/大勢の前の表演で学んだこと/
太極拳は助け合って上達する/太極門の一部である太極拳
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