判型:A5判
頁数:300頁
弓の道を研ぎ究める。
「当てる弓」の跋扈に対しての理詰めの「当たる弓」の資料提供が急務なりと思考するが故に、敢えて「当たる弓」の基底をなす科学的供述を続けんとするのである。──吉田能安「日本弓射の科学的研究考」より抜粋。
達人・吉田能安師遺稿「日本弓射の科学的研究考」に加え、師の教えを受け継いだ高弟たちの論考集を収録。弓の道を深めたい弓道人にお薦めです。
CONTENTS
発刊の言葉 正射への願いをこめて 吉田禮
本書の意義 正鵠を貫く真の射を目ざして 寺田隆尚
第1部 吉田能安論文
日本弓射の科学的研究考 吉田能安
第2部 射士論考
射法八節 能安先生の教え 金子雅彦
心気透徹 朝倉深太郎
上押しとは何か 宮尾泰司
離れ考 朝倉深太郎
行射における問題の考察 寺田隆尚
第3部 正法流儀式演武 寺田隆尚
一般礼射と巻藁礼射
古式による演武1 古式礼射(射礼)
古式による演武2 四方固めと安土固め
第4部 能安先生のお話
正法流射道の指針 土井春夫
あとがき 朝倉深太郎
執筆者紹介
吉田レイ
大正七年生まれ。昭和六年に弓道を始め、昭和十六年に新潟県立新津高等女学校弓道部顧問となり、能安先生に師事。遊神館弓道吉田教場館長。
寺田尚
昭和三年生まれ。昭和十六年に弓道を始める。昭和四十三年、東京学芸大学付属高校顧問として能安先生に師事。紫鳳会々長。
金子雅彦
昭和三十二年生まれ。昭和四十八年、東京学芸大学付属高校弓道部にて能安先生に師事。紫鳳会副会長。
朝倉深太郎
昭和三十年生まれ。昭和四十八年、成城大学弓道部にて能安先生に師事。紫鳳会幹事。
宮尾泰司
昭和二十九年生まれ。昭和五十二年、西荻吉田教場に入門し、能安先生に師事。紫鳳会監事。
土井春夫
昭和二十九年生まれ。昭和四十四、法政大学第一高校弓道部にて能安先生に師事。紫鳳会副会長。