中村明一(なかむら あきかず)
尺八演奏家。作曲家。
横浜国立大学工学部応用化学科卒業(量子化学専攻)。
横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に師事。米国バークリー音楽大学にて作曲とジャズ理論を学び、最優等賞で卒業。米国ニューイングランド音楽院大学院修士課程作曲家およびサード・ストリーム科で奨学生として学ぶ。
虚無僧に伝わる尺八音楽の採集・分析・演奏をライフワークとしつつ、ロック、ジャズ、クラシック、現代音楽、等に幅広く活躍。外務省・国際交流基金の派遣などにより、モントルージャズフェスティバル、クイーンエリザベスホール(ロンドン)、リンカーンセンター(ニューヨーク)、ブルーノート(ニューヨーク)、ケネディセンター(ワシントンDC)、ベルリン・フィルハーモニーホール、ポーランド国立歌劇場など、世界30ヶ国余150都市以上で公演。世界40局余の放送局に出演。NHK大河ドラマ「天地人」の音楽などの尺八演奏を担当。
そして倍音奏法、多重奏法、また自ら捜しあて極めた日本古来の呼吸法「密息」と、独自に開発した方法による循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術)を駆使した演奏法を確立。
作曲活動も活発に行い、NHK、ドイツ国営放送、フランスのラヴェル弦楽四重奏団、フィンランドのジャン・シベリウス弦楽四重奏団、ドイツのムンク・トリオ、フランスのサン・フロラン・ル・ヴィエイユ・フェスティバル、カナダのマーギー・ギリス・ダンス・カンパニー、米国のミュージック・フロム・ジャパンなど、各方面より委嘱を受け、その作品は、管弦楽曲、合唱曲、弦楽四重奏曲、ピアノトリオ、ビッグバンドなど、多種多様。
ハーバード大学、バークリー音楽大学、モスクワ音楽院、バーミンガム大学、トビリシ音楽大学、ケネディーセンター、フィラデルフィア作曲協会、国際日本文化センター、東京大学など世界各国で「日本音楽の構造」、「倍音」、「密息」の講義を行う。
文部科学省の中学校学習指導要領解説音楽編成に携る。
CD「虚無僧尺八の世界」シリーズは文化庁芸術祭優秀賞を2回受賞。第19回松尾芸能賞、ほか作品にて第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞など受賞多数。
自らの極めた呼吸法から日本文化を論じた著書「『密息』で身体が変わる」(新潮社)で年間売上第2位(2010年、新潮選書日本論部門)。2010年10月には『倍音』(春秋社)を上梓。
東京学芸大学、洗足学園音楽大学大学院、山梨学院大学、桐朋学園芸術短期大学、また朝日カルチャーセンターなどで講師として指導。日本現代音楽協会会員。
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