指導・監修:中森一郎
収録時間:56分
“筋力系ではなく神経系に置き換える”泳法とは!?
「最小限で最大限の力を発揮させる技術」
「流れや波に即応できる技術」
「水中で自在に身体を操る技術」
古武術の一環として伝承されてきた「日本泳法」。
速さに主眼を置かず、自然の脅威の中で生き残るための体系。
“筋力系ではなく神経系に置き換える”その泳法は年をとってもなお技術研鑽できる、いま最も注目すべき術理である!
(中森一郎)
向井流は、川の泳ぎと海の泳ぎの両面を備え持つ泳法と考えています。その泳法において、上野徳太郎の教えを通じて伝えられたものを、今回映像として残せることになりました。日本泳法界は、全体的に泳ぎ手の高齢化も進んでいますが、幸いにも、水上や水中など多角度からの映像が残せたことで、詳しく泳法の動きを知ることができます。この映像を通じて、広く多くの方にも理解が得られることと、伝承が正しく後世に息づくことを願うものです。
収録内容
■掛け手の基礎
基本動作/目的と効果/基礎鍛錬/ツボ(急所)の取り方のポイント
◎はじめに
◎基本動作
あおり脚/手の基本動作/手脚の基本動作
◎基本技
平泳/平掻/抜手/肩指/平水/諸抜手(縦扇り・巻き足)/
飛込法(順下・逆下)
◎応用技
水車/邯鄲夢の枕/前鴨~後鴨/扇子諸返し/どんぶり鉢/浮身/
立泳(縦扇り・巻き足)/抜手伸/抜手雁行千鳥掛け/手足がらみ
◎向井流の歴史(解説 中森一郎)
◎資料映像(津市市制百周年記念日本泳法公開演技)
監修 ◎ 中森一郎(大谷大学元教授・向井流東京上野門下連絡会顧問)
日本水泳史研究家。元大谷大学教員(体育学)。
観海流泅水術奥伝、同泅水会五段、京都踏水会二段、小池流泅道三段、同泅士号允可、日本水泳連盟水練証(小池流)、同練士(観海流)を授与。現在、四日市日本泳法同好会指導者、向井流東京上野門下連絡会顧問。
著書:『観海流の伝承とあゆみ』(共著 伊勢新聞社刊)、『上野徳太郎と向井流東京連絡会ー日本泳法向井流の伝承と関わってー』(監修・共著 文栄堂書店刊)、『岩倉流伝承 三百年の歩み』(共著 伊勢新聞社刊)
指導・監修 ◎ 中原隆子(向井流東京上野門下連絡会相談役)
撮影協力 ◎ 向井流水法研究会/向井流水法道場/雪ヶ谷スポーツクラブ/向井流錦会