実戦で使うための戦略と手順
著者:河田秀志
判型:A5判
頁数:163頁
論をもって、拳をとおす。
これまで内家拳(太極拳・形意拳・八卦掌)においては、「型」から「実戦」への繋ぎ方が曖昧にされてきた。
本書では、それらを繋ぐ「戦略」と「手順」に論理的にアプローチ。
キック・ボクシングや空手とは全く異なる戦闘コンセプトを持つその戦い方が、豊富な表組み・図解を用いて理路整然とアカデミックにまとめられた革新的な一冊!
「戦略的思考セルフチェックシート」ほか付録も充実!
CONTENTS
序論……戦略的失敗の是正と「Concept-Approach-Tool」の提示
序論ー1
■「○○拳が使える」とはどういうことか?
序論ー2
■「戦略的失敗」とは?1──戦争学的解説
序論ー3
■「戦略的失敗」とは?2──文章論的解説
序論ー4
■武術上の「戦略的失敗」1──門派らしい闘い方とは?
序論ー5
■武術上の「戦略的失敗」2──内家拳らしい闘い方とは?(1)
序論ー6
■武術上の「戦略的失敗」3──内家拳らしい闘い方とは?(2)
序論ー7
■武術修行上の「戦略的失敗」とは?
本論……内家拳を理解し実践するための要訣
本論ー1
■Tool-基礎技術検討──「勁」とは?
本論ー2
■Approach-戦術検討1──「間合い」とは?
本論ー3
■Approach-戦術検討2──「交叉法」とは?
本論ー4
■Approach-戦術検討3──得意な間合いに移行する
本論ー5
■Concept-戦略検討──「王道的攻防」とは?
本論ー6
■根-歩法再考──「歩法の要訣」とは?
本論ー7
■幹-身法再考──「身法の要訣」とは?
本論ー8
■梢-手法再考──「手法の要訣」とは?
本論ー9
■王道的攻防技術の会得1 散打の要訣「知彼知己」
本論ー10
■王道的攻防技術の会得2 直-横対練(空間座標利用法)
本論ー11
■王道的攻防技術の会得3 波返し対練(時間軸利用法)
結論……大戦略「真の目的」と「Win-Win」思考の提示
結論ー1
■「何のため」に武術を学んでいる?
結論ー2
■大戦略上の失敗を防止するには?
付録……武術修得への思考整理・実践シート
付録ー1
■設問回答形式で学ぶ散打初級講座
付録ー2
■戦略的思考セルフチェックシート
付録ー3
■武術で成功するためのCE図と内家拳の拳理系統図
著者 ◎ 河田秀志(かわた ひでし)
1957年生。1984年、易宗精武会(当時)に入門。蘇東成老師に八卦掌、形意拳、太極拳を学ぶ。何福生老師より形意拳及び太極拳を学ぶ。徐文忠老師より心意六合拳を学び、関門弟子となる。蘇東成老師による海外セミナーの大半に師範代として同行。1995年、易宗内家拳・東京として独立。1997年、三宗内家拳に改名。第4回~第8回散打(中国武術の自由攻防試合)交流大会実行委員長を務め、現在は散打友好協会事務局として、散打及び諸武術の発展に尽力する。